架空OL日記
Netflixで配信になってランキング上位かつ職場舞台の30分ドラマということでThe Office好きとしては見ておかなければと思い、気づいたら再生ボタンを押していた。
が、私はあんまりハマれなかった。短いからながら見であっという間に見てしまったけど…。(それってハマってるってことでは?)
第1話のスヌーズが鳴るたびに10分前の自分が嫌いになる、というのは大共感。なぜどうせすぐ起きるとわかっているのに毎朝スヌーズのボタンを押してしまうんだろう…。
劇中のように会社の人たちと毎晩ご飯に行ったりジムに行くほど仲良くなることなんてあるんだろうか、ちょっとした会話の「あるある」の解像度の高さには毎度驚かされたが、あの仲の良さはちょっとあり得ないというか、バカリズムのズレた妄想のように思っちゃってノレなかったなー。
夜明けのすべて
「お互い無理せず頑張ろうね」「お互いってどういうことですか?お互いって、PMSとパニック障害って違いますよね」「そっか、病気にもランクがあるんだね、PMSはまだまだだね(笑)」
輝かしいキャリアをパニック障害で絶たれてしまった彼がそう言ってしまうのも理解できる。何も知らないくせに、頑張ろうなんて気休めの言葉をかけてわかった気にならないでほしい。
そんな彼女もPMSでキャリアを諦めている。それだけでなく今度は親の介護のために今の自分の症状を受け入れてくれる会社まで去ることになってしまうのだ。
誰しも事情を抱えて日々を過ごしている。なぜそんな当たり前のことをすぐ忘れてしまうんだろう。
性別が違うからといって分かり合えないわけでも助け合えないわけでもないのに。それに異性だからと言って必ずしも恋人関係になる必要はない。
優しさは想像力と知識が合わさって歩み寄ることで生まれるものだ。そんな風にほんの少し寄り添うことができたら、自分だけを置いて夜明けが来てしまう残酷さも希望として受け入れられる。
「明日出会うことになる隣人に優しくなれるか」のリマインダーとしてこの2024年に必要な作品だと思う。
最後まで行く
※以下ネタバレあり
岡田准一と綾野剛が最後まで行く映画。ラストの綾野剛の完全に狂った表情は、あれは特殊メイクですか…?
オープニングの岡田准一が飲酒検問で遺体が入ったトラックを開けられそうになった瞬間に綾野剛が現れるあの緊迫感が正直ピークだったかも。
棺桶に2人分入ってたらすぐバレると思う。重そうだし。
まあ実はひき殺される前に既に撃たれて死んでいたというドンデン返しはなかなか驚かされたね。