Left After the Credit: 思惟のフィルムノート

アート系・インディペンデント系の海外映画を中心に、新旧問わず感想や考察を綴っています。

カメラを止めるな! / アフター・ヤン / ロスト・フライトの感想書き散らし

2025/4/21~2025/4/27

カメラを止めるな!


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観てなかったんですよね。いや〜素晴らしい。クリエイターや監督への賛歌としても最高だし、エンタメとしても文句なしに面白かったです。
特に、監督が「(誰も観てなかったとしても)必要(な画)なんだ!」って叫ぶシーンが印象的で、それを最後にみんなで叶える展開が胸アツでした。「そこそこ」な出来だったとしても、映像作品を完成させて人前に出せるって、それだけで神がかってると思う。全監督にリスペクトを。あと、撮影が終わった後に現場にいなかった人が「トラブルなく終わってよかったですね〜」って言うのもあるあるすぎて笑った。

 

アフター・ヤン


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※以下、かなり酷評していますのでご注意ください。

冒頭の家族で踊る謎ダンスのシーン、あれが一番面白かった。
映像はとても美しくて、それは評価できるんですが、正直、眠い…。すみません…。テーマとしては「AIに感情はあるのか?(誰かを愛したり、死を悼んだりできるのか?)」という問いかけだと思うのですが、今の時代にそこ?って思ってしまった。(3年前の映画なので仕方ないことかもしれない)しかも近未来の設定の割には、登場人物の服装も街の雰囲気も全然近未来っぽくない。結局、AIテーマの映画は『her/世界でひとつの彼女』が最高峰なんですよ(過激派です)。
そしてラストの『グライド』(リリィシュシュの曲)。突然の挿入に違和感がすごかったです。歌詞も作品と噛み合ってないし、雰囲気だけで押し切ろうとしてるのがちょっと…。坂本龍一、Mitski、グライドなどの使い方も、正直言って文化の盗用っぽく感じた。ヤンや娘が中国系なのに、なぜ日本の音楽や要素をああいう形で引用しているのか…。しかも監督は韓国系ですよね?怒りすぎかもしれませんが、個人的にははっきり「無し」でした。

 

ロスト・フライト


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これは家でだらだら観るのに最適な一本だった!バディものとしてはちょっとぬるいし、いろいろツッコミどころもあるけど(特に、最後の「偶然近くの島に飛行場があって着陸成功!」はご都合主義がすぎる!)、ゲリラとの対戦シーンにはしっかり盛り上がりがあるし、「車を貫通するスナイパーショット!」みたいな見たことない画もあって、終始"フルスロットル"で楽しめた。これはみんな観ると良いと思う。
愛する丸ゴンがコメントしている動画もあるので、こちらもぜひ!

 


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